北朝鮮(2) 8/22

  中国の専門誌の「戦略と管理」の最新刊で、「北朝鮮の現状の問題点を指摘し、中国に対する対応に不満を述べ、中国は全面的に支持することはない」とする論文が載りました。

 去年は、高句麗の歴史的位置として、朝鮮というより中国よりの国であるという論争を中国では行っています。また、最近中国北朝鮮国境で中国人民軍が渡河作戦演習を実施したようです。それ以外でも中国が北朝鮮に様々な形で圧力を強めているという情報が流れています。

 これらを総合すると、中国は明らかに中国への難民流出に警戒感を示すとともに、いざとなれば、強行手段に訴えるという選択の可能性を捨てていないようです。具体的には、北朝鮮は歴史的にいって中国の一部であるという主張で北朝鮮介入を正当化し、またこの時期から渡河作戦演習による実際の軍事介入の準備をしていると思われます。

 とはいえ、現在の中国が軍事介入を試みるには、国際的環境が整うことが前提となるでしょう。まあ正直なところ、金がかかる上に現在人民軍の再編中なのでそんなことはしたくないというのが本音だと思います。

 いや、でっかい国ってのも大変ですよね。