人事評価 5/6

 私が今までかかわってきた会社での標準的な人事評価の方法について触れてみます。

人事評価の方法としては

  1. 自己申告
  2. 直接上司による評価
  3. かかわったプロジェクトの評価を使う
  4. 顧客による評価
  5. 仕事とは別のテスト

まあ、だいたいこんなところです。もちろん通常はこれを組み合わせて最終評価としているところが一般的です。

以外なのは、仕事とは別のテストによる評価を行っているところが以外と多いことです。おそらく本人や上司などの主観ではなく、客観的な評価が出来るので採用されているのだと思われます。ただし、社員がテストの点数を上げることを最優先にし仕事をおろそかにする という恐れは以外と少ないです(もちろんそうゆう社員はいますが、ごく少数です)問題なのは、仕事をそれなりのプライドを持ち一生懸命やり、自分の能力の100%すべてを仕事に振り向けてしまっている社員へ与える影響です。自分が正当に評価されていないと考え、やめてしまうでしょう。

 これがいいことか悪いことなのかは人により違うでしょうが、一つ言えることは、人事評価システムは、企業が社員になにを望んでいるのか、どうゆうタイプの社員を必要として、どうゆうタイプに止めてほしいと考えているか、明確にあらわしている指針であるということです。

 逆にいえば、自社の人事評価がどうなっているかで、なにが出来るのかが明確にわかることになります。たとえば上の3.を重視して評価している会社では、目前の利益を優先しがちになり、10年20年さきまで見通す人材が集まりにくくなるでしょう、また2.を重視してしまうと、上司を向いて仕事をしがちになるでしょう。1.を優先すると自己主張が強い人間が増えるでしょうし、そこで、それぞれの方法を組み合わせて人事評価は行われるわけですね。